高専から大学に編入しようか悩んでいる高専生・高専卒のみなさん。こんにちわ。
私は、高専卒で就職しました。しかし、高専から大学に編入した方の話を聞き、やはり大学に編入するべきだなと感じたので紹介します。
高専から就職か編入かで悩む際にいろいろな声があがります。
- 高専卒は早いうちから働いて実力がつけられる？
- 高専卒だと給料が低い？出世できない？
私もこのような意見が不安でしょうがなく、結局不安に押しつぶされて就職という安易な道を選んでしまいました。
しかし、高専卒で就職してわかりました。絶対、編入したほうがいいです。
- 高専卒は院卒と比べたら給料が低いです。
- 高専卒は企業によっては出世できません。
編入すればその悩みは解消できます。大学編入した人たちはみんな、「編入してよかった」と言っています。
この記事では、高専卒で就職することで覚えてほしいことと大学編入のメリットを書きましたので参考にしてみてください。
大卒の方が早く出世できる
上昇志向の方にはつらい現実ですが、実力はあるのに学歴のせいで出世できないということは往々にしてあります。学歴を手に入れることでそのような無駄な悩みはなくなるのです。
しかし、勘違いしないでください。大卒だからといって確実に出世できるわけではありません。
けれども、学歴のせいで出世できないという悩みが消えるのはいいことではないでしょうか？
逆に、出世意欲が少ない人は高専卒の方がいいかもしれません。
高専卒を数十年前の基準で考えない
高専卒でも十分に活躍できる！というおじさんたちがいます。
しかし、彼らは40代・50代のころの高専生で、その頃と比べて大学進学率はかなり上昇しています。
20～30年前の高専卒は確かに高学歴でした。今は違います。
以前、電力関係の会社に就職した高専卒の方の話を聞いたところ、毎日モニターの前に座っているだけだったそうです。
研究職につけるのは院卒が基本
高専卒で研究職につくのはムリです。募集要項には、最低でも学部卒になります。
しかし、学部卒でもかなり厳しく。そんな状況で高専卒が研究職につくことはできません。
研究職に就きたいと考えている人は大学院修士までいきましょう。
編入した方の話を聞いてわかりましたが、高専の研究はあまり研究したとはいえないようです。
高専の先生も忙しすぎて学生の面倒を見きれていません。経験がある方もいるかと思いますが、最悪研究しなくても卒業はできます。（去年の研究資料使ってプレゼンなどすれば…）
- 英語論文100本読みましたか？
- 参考文献50個以上書きましたか？
こんなの、必要最低限の話で大学院の研究室は研究しないと卒業できません。
院卒の方が給料が高い。
24歳になったとき、高専卒の人は4年も働いてますが、院卒の方は1年も働いていません。
しかし、24歳になったときの基本給は院卒の方が高専卒よりも多いです。
平均的に初任給は
高専卒：180,000円/月
学部卒：200,000円/月
大学院卒：220,000円/月
となっています。
経団連（日本経済団体連合会）が実施した2015年の調査によると、大企業の昇給率は「2.59％」とされています。
高専卒で大企業に入ったとします。年率2.59％で増えたとして
1年目：180,000円/月
2年目：184,662円/月
3年目：189,445円/月
4年目：194,352円/月
5年目：199,327円/月 ＝ 大学院1年目：220,000円/月
大学院卒のほうが20,672円/月も多いです。
高専卒から見れば、どこか不愉快に思うかもしれませんが残念ながらこれが現実ですよね。
海外で働けるようになる
海外で働くなら学歴は必須です。海外は日本よりも学歴社会であることをご存じですか？
海外での現地就職は高レベルのスキルがないと難しいです。
基本的にほかの国、少なくともシンガポールは、日本以上に学歴社会になっています。
「学歴なんて関係ない」
「大学なんて意味がない」
そんな意見もあるとは思いますが、できるかぎり選択肢を多く持っておくという意味でも取っておいたほうがいいです。
でなければ，就労ビザの取得さえも厳しい状況になります。
世の中の本音と建前
最後に、高専4年のとき大手企業の役員の方が講演会を開いてくれた話を紹介します。
役員の方は、講演会で「高専生でもやっていけます、ぜひ君たちに来てほしい」。とおっしゃっていました。
しかし、講演会が終わった後に個人的に質問しに行ったらこうおっしゃいました。
「大学を卒業したほうがいいよ。高専卒だと後悔するよ」
当たり前の話、高専の生徒や先生が見ている前で「高専卒は辞めた方がいい」なんて大人は言いません。
実際の話を聞きたい場合は、高専卒で就職した人に聞いてみてください。おそらく、大半の人は
「編入したほうがいいよ」
と言うでしょう。